カルド

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カルド=S=バンジエント

【素性】

バンティスの外交官であるバンジエント家に生まれた長男坊。

【素性の背景】

代々バンジエント家は、特に仲が悪かった現在敵国のノウリファイとの関係維持の為に尽くしていた。
元はセイの国の巫女による案で、互いに娘が生まれたらその子を娶り、愛によってその関係を沈静化させていた。

しかしセイの国の巫女による監視がなくなると、互いに愛はなくなりただ代々に受け継がれた行事として行われるようになる。
ノウリファイからは血縁関係ではなく重罪人が送られ、バンティスはその能力者の能力のみを抽出し、
ダン名家に植え付けるという異質な実験を進めるようになる。


バンジエント家では本家分家共に、女子が生まれたらノウリファイに送る。
交渉していた相手の家が鬼人族であったため、基本喰われるか、気に入られればほぼ奴隷として家に迎えられるようになっていた。
バンジエント家はその風習を良しとは言わずとも、男尊女卑の思想のためか変えようとはしなかった。

【妹クローバーとの別れ】

カルドは妹であるクローバーを溺愛していた。
年を重ねるにつれその風習を聞かされるが、妹がおぞましい下種共と呼ばれるノウリファイの民に渡ることを疑問に思う。
疑問は否定に変わり、いつしかノウリファイに渡る前に彼女を逃がすことを企て始める。

彼が7歳、クローバーが5歳の時に、バンティスにセイ系の巫女が訪れる。
外交官だったバンジエント家に招待され、巫女と彼らは会話をし仲良くなる。
巫女の使命の為に旅をしている事を聞き、カルドは彼女に妹を託すことを決意。
数日と経たぬ間に、うまく家族を騙し妹を国外へ逃がすことに成功する。

大好きだった妹と半一生の別れを告げ、なんとか嗚咽を抑えて家に帰るとそこは見たことも無い修羅場であった。
妹が逃げ出したことに気付いた家族が血眼で彼女を捜していた。
普段優しかった母も、父も、使いの者も全てが見たことの無いような狂人へと変わっており、カルドは己のしたことの重大さに気付く。

妹を“ノウリファイに貢ぐための道具”としてしか考えていなかった家族達の思想に絶望しつつもなんとかその場を凌ぐ。
しかし国としては大きく動き、ノウリファイは「契約放棄」とみなし宣戦布告。
「領地を先に攻撃されたので応戦する」と偽りの情報を国内に流し、バンティスも宣戦布告を正式発表する。


【軍学校~陸軍隊員期】

妹の逃亡と戦争の発端が己の原因であることを隠しながら、カルドは軍学校に強制入学、14歳で第三番隊に所属する。

当時軍で花を咲かせていた第七番隊隊長ハイーダに出会い、共同戦線でその猛々しい姿に一目惚れする。
後日会話をした際、自分を“バン名家”としてでなく“一人の兵士”として接してくれた彼女に一層惚れ込む。
つっけんどんな態度をしつつも、いつかは肩を並べられるほど優秀になってみせようと彼女を目標にして努力する。

しかし同年、ハイーダが戦線に突如現れた「大盗賊ヴァレファール」に破れたという知らせを聞き、絶望ししばらく塞ぎこむ。
しかし骸が見つからなかったと聞き、わずかな希望を胸に努力をし続け、階級を少しずつ上げていく。


【~親衛隊期(現在)】

その成長ぶりを見ていたファーベルは、ライラを使い彼の隠していた真相を知る。
似た思想を持っていたことに気付き、それをそのままカルドに告げる。
カルドは妹に関する全てのことを機密事項にする事を条件に、親衛隊に入り手を貸すようになる。
親衛隊でも努力を続け、16歳で副隊長の座を獲得する。

彼が親衛隊に入った3年後にハイーダが帰還する。
しかし彼女は自我も記憶も失い、自分が尊敬していたハイーダとは全く違った姿に成り果てていた。
そんな彼女を受け入れることができず、他の国民と同じように「ハリカ」と軽蔑する。
しかし時折彼女を助けたり庇ったりする素振りも見せる。


【対人関係】

親衛隊に移動した際、一人部屋から空き部屋だった第8番隊の4人部屋に移動。
ヒューズと他2人と部屋を分かち合いながら暮らすが、チグサが入るまでに2人は死亡しヒューズと二人になる。
ヒューズとは親衛隊に入ってから交流を始め、徐々に親密を深めていく。

しかし彼の思いとは裏腹にバン名家とダン名家間の絶対的主従関係を解こうとしないヒューズ。
いつか掟というしがらみに捕まっている彼を、友として救うためにもバン思想をなんとかしよう思案する。


親衛隊移動から2年後、新たに第7番隊に所属した同じくルームメイトのチグサ。彼とはすぐに意気投合し仲良くなる。
ヒューズとは違い意見が合致しやすく、また自分の意見を真っ直ぐ伝えてくれる彼は良き相談相手。
バン思想をなんとかしたいという考えから、互いに軍内を巡ってはぼや騒ぎを起す悪友。


第9番隊のトランプには戦線で一度助けてもらい、批難していたルギー思想を今一度考え直す機会をくれた恩人。
姐御と呼び慕っている。
また彼女の主であるクランベルには、妹のクローバーを投影させている節があり非常に優しく接している。
彼女の言葉に癒される事もしばしば。



  • 最終更新:2014-04-29 20:45:38

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